2009.6月
「袖すり合うも、多少の縁」
いえいえ違います。
「袖すり合うも、他生の縁」
これって前世があるという事が前提の言葉です。「多少」と「他生」とでは大違い!仕事柄悩み事の相談を受ける事が多いのですが、子供の事、だんな様の事、職場での人間関係・・・。ほとんどが、人との関係での悩みです。特に両親となると、袖すり合うどころではないですね。自分の存在の大本ですから!でも、これが結構大変なんです。私が始めてカウンセリングを受けた時の事次の2つを訊かれました。
一.お母さんの好きな所は?
二.お母さんの嫌いなところは?
一番目の好きな所は「優しいところです。」と、普通にすぐに出てきました。
ところが嫌いなところが出てこないのです・・・。
時間を掛けて考えたのですが、どうしても出てこない!これは一見善い事のように思われがちですが、決してそうではないのです。
愛の裏返し
嫌なところがある事が、実は愛情を自覚できている証拠になる訳です。
例えばお隣のだんな様が浮気をしても、「へェ〜そうなんだァ」なんて言ってられますが、自分のだんな様となったらそうはいきませんね!
この怒りや憎しみは愛の裏返しでもあるわけです。
母親の話に戻りますが、潜在意識の中に母に対する反抗心を隠して生きています。それを自覚できる事は愛情を受け入れる事にもなるのです。受け入れた愛情は、今度自分を取り巻く子供やだんな様を通してお返しができるようになる訳です。
すると子供は同じ様に世代を通して愛を伝えてくれます。
人間関係の悩みは、自分の両親との関係が大きく影響します。
一.お母さんの好きな所は?
二.お母さんの嫌いな所は? |
この二つの質問をご自分にしてみてください。
意外とそこに今直面している問題の答えの糸口があるかもしれません。
押し込めてきた感情を開放した時初めて愛情がわかり「許す」事ができるようになり、無条件の「感謝」に行き着く事ができます。
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